ゲーム攻略ライターのリクです。今回もよく話題にあがっている疑問を解説していきます。
「ゼルダ無双 封印戦記って、いつの物語なの?」「ブレワイやティアキンとのつながりはあるの?」と疑問に思っている方も多いでしょう。シリーズのどこに位置づけられるのか分からず、プレイの順番に迷ってしまうこともあるはずです。
本記事では、そうした悩みを持つ読者のために、『封印戦記』の時系列をゼルダシリーズ全体の流れの中で丁寧に解説します。

結論から言えば、『封印戦記』は『ティアーズ オブ ザ キングダム』の正史過去にあたる作品であり、パラレルではありません。
この記事を読むことで、シリーズ間の時代関係が明確になり、より深く物語を理解できるようになります。
- 封印戦記は『ティアーズ オブ ザ キングダム』の正史過去を描く作品
- 『厄災の黙示録』とは異なり、パラレルではない
- 時系列では「ブレワイ」「ティアキン」より遥か昔(ハイラル建国期)
- リンクは登場せず、ゼルダ姫や初代王ラウルたちが主役
- ブレワイ→ティアキン→封印戦記の順で遊ぶと理解が深まる
それでは解説していきます。

封印戦記は「ティアキン」の正史に属する物語

ゲームライターとしても感じるのは、『封印戦記』が単なるスピンオフではなく、ティアキン本編に肉薄するほどの“正史補完コンテンツ”であるという点です。ラウル王やソニア、ミネルといった賢者たちは、ティアキンの記憶映像の中でも印象的でしたが、本作ではその背景にしっかりと踏み込んでいます。
特にゼルダ姫が時を超えて過去に飛ばされるという構造は、シリーズとしても極めて重要な展開であり、封印戦争の全貌を体感することができます。ティアキンで描かれた断片的な過去の記憶を、自分の手でプレイできるという意味でも、ゼルダファンにとって見逃せない一本と言えるでしょう。
また、無双シリーズというジャンル特性も、今回は物語性と高い親和性を持っています。大軍を率いて戦うラウル王や賢者たちの戦いを、プレイヤー自身の手で追体験できる点で、“歴史の証人”になるような没入感がありました。
ゼルダシリーズの時系列と封印戦記の位置
本編は『時のオカリナ』で分岐する3つの歴史

任天堂公式の時系列図では『時のオカリナ』を起点に3つの時間軸が展開しています。
「勇者が敗北した世界」「子供リンクが戻った未来」「大人リンクが残った世界」という枝分かれ構造ですが、『ブレワイ』『ティアキン』、そして『封印戦記』はいずれかの統合先と考えられています。
時系列考察はシリーズごとの断絶がある中で難解ですが、公式が語る通り、封印戦記は明確に「ティアキン過去」と位置づけられます。この立ち位置があるからこそ、ティアキンで語られた過去をよりリアルに補完できる構成になっているわけです。
筆者としては、この統合された未来に対して“ルーツを語る作品”として封印戦記の位置づけは極めて重要だと感じます。ゼルダの長い時の流れをさかのぼることで、ブレワイやティアキンに込められた意味も一層深まっていきます。
封印戦記は「ブレワイ」「ティアキン」より遥か昔
年代順に並べると以下の通りです。
- 封印戦記(ハイラル建国期/太古)
- …(数千年)…
- ブレスオブザワイルド
- ティアーズ オブ ザ キングダム
筆者としては、この「封印戦記」が描く神話的時代こそが、ゼルダ世界観の核だと感じます。シリーズでは語られてこなかった“ハイラルという国家の起源”を初めて映像的に体験できるという点で、歴史ファンにも強くおすすめできます。
また、この時間差のスケール感が、ティアキンで見た遺跡やゾナウ技術の意味を再解釈させてくれました。過去に何が起こり、何が失われ、何が封印されたのか。プレイヤーが「時の旅人」としてその謎を追う感覚が実に魅力的です。
『厄災の黙示録』との違いとパラレル構造

『厄災の黙示録』も無双シリーズとして展開された作品ですが、そちらはパラレルワールド(if展開)という構造を持っていました。ガーディアンが未来から過去へ行くことで歴史が変わる、いわば“歴史改変もの”の構図です。
それに対して『封印戦記』は、公式に「正史」としてティアキンと地続きの内容を描いています。未来からゼルダ姫が過去に干渉する展開こそありますが、そこに“歴史の改変”はなく、むしろ歴史に溶け込み、自らがソニアの力を継ぐというストーリー性が深く描かれています。
この構造の違いは、物語への没入感や重みを大きく左右します。筆者としても、『封印戦記』のほうがはるかにシリーズの歴史に対する解像度が高く、感情移入もしやすいと感じました。ifではなく正史を体験しているという事実が、プレイヤーとしての「使命感」すら抱かせてくれます。
登場キャラクターと時代背景の違い
- リンク:登場しない(未誕生)
- ゼルダ姫:未来から過去に迷い込んだ主人公
- ラウル王:初代ハイラル国王、光の賢者
- ソニア:時の賢者であり、ゼルダの祖先
- ミネル:ゾナウの賢者、ゾナウギアや地底技術に関わる
- 各部族の賢者たち:ゾーラ・リト・ゲルド・ゴロン族のリーダー
- 魔王ガノンドロフ:ゲルド族長から覚醒し、封印戦争の元凶に
リンクが登場しない点はシリーズとしては異例ですが、これは「ゼルダ姫の視点に集中する」構成といえます。ティアキン本編では断片的にしか語られなかったラウルやソニアの人物像が、封印戦記では丁寧に描かれており、彼らの信念や覚悟に深く共感できるようになっています。
特に印象的なのは、ゼルダ姫が“伝説の起源を見届ける役割”を担っていることです。歴史を変えるのではなく、歴史の一部として自らの運命を受け入れる姿に、シリーズファンとして胸が熱くなりました。
攻略要素とストーリー構成のポイント
序盤:地底探索とミネルの研究施設
物語はフィローネの森の地底探索から始まり、ゾナウ文明の遺構や謎の敵「ジャ(邪)」が登場します。筆者のプレイ感としても、この序盤の展開は「まるでゼルダ版メトロイド」とも言えるような探索性と神秘性があり、非常に引き込まれました。
ミネルの研究施設ではゾナウギアや地底文明の仕組みに触れることができ、ここで得た知識が物語終盤の戦術にも関係してくる構造になっています。探索の楽しさと物語の必然性が見事にリンクしていて、まさに“アクションと世界観の融合”が感じられる仕上がりです。
中盤〜終盤:賢者たちの結集と魔王との決戦
中盤では各地を巡って部族の賢者たちを説得・救出し、彼らがラウル王に忠誠を誓うことで大きな戦力が整います。ゲルド族やゾーラ族など、それぞれの地域に固有のミッションがあり、無双アクションと探索要素が絶妙に融合しています。
終盤はハイラル連合軍と魔王ガノンドロフ率いる邪悪な軍勢との全面戦争が展開されます。スケール感・演出・音楽ともに、シリーズ随一のクライマックスといえるほどの熱量でした。筆者としても、歴代ゼルダ作品の中でも屈指のラストバトル体験だったと感じます。
【この記事のまとめ】ゼルダ無双 封印戦記の時系列と正史
- 封印戦記は『ティアキン』の正史過去を描く作品
- 時系列はブレワイ/ティアキンより遥か昔のハイラル建国期
- 黙示録のようなパラレル展開ではなく、歴史改変はない
- リンクは登場せず、ゼルダ姫や賢者たちが主役
- ティアキン本編をプレイ済みだと深く理解できる
『封印戦記』は、ゼルダシリーズにおいて「ハイラル建国と魔王ガノンドロフの原初の戦い」を描いた正史です。
黙示録のようなパラレル作品とは違い、ティアキン本編と地続きの物語を堪能できます。
時系列を意識したい人は、「ブレワイ → ティアキン → 封印戦記」の順番がおすすめです。シリーズファンはもちろん、これからゼルダに触れる初心者にも強く推したい1本です。

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